あたし
- JUICE 5959 CLUB
- 2023年2月2日
- 読了時間: 2分
中学1年生、秋。学校に行くのがめんどくさくて時折休むことがあったあたしは、家でなんとなくダラダラとケーブルTVの音楽番組を見て過ごすことがあった。別に音楽が好きなわけでもなかった。
朝から晩までオリコンのトップチャートの50位までのMVが流れる。ミスチルは名前を聞いたことある程度、『掌』のMVが奇妙で怖かった。
その日はアルバムのTOP10のチャートが流れていた。いつものように学校を休んでなんとなく見る。各アーティストのアルバムからリード曲が流れる。10位から順にランキングが発表されていく。
チャートは上位に向かい、2位になった。イントロのギターに合わせて女性の「ラララ」という歌声が聴こえた。そのアンニュイな響きに音楽を聴いていて初めて食指が動く。スタジオのような場所で楽しげに歌うMVに目を奪われた。
“ aiko 彼の落書き“、近くにあったノートに歌手名と曲名を走り書きして、休むはずだった学校に向かった。そのまま放課後に初めてのCDショップへと足を運んでなけなしのお小遣いで買ったのが『暁のラブレター』というアルバムだった。
その日から音楽が彩り始めた。あれだけ奇妙だったミスチルは『HERO』を聴いてからというものズブズブにハマって、ライブにも足を運んだ。ACIDMANの『スロウレイン』をCDショップで一耳惚れして買った。aikoを好きな彼女も出来た。RADWIMPSや藍坊主を知って、ボーカルのブログを読んで人となりを知った気分になった。自転車に乗って、帰り道にシュノーケルやSOUTH BLOWの曲をくちずさんだ。
そしてなんやかんや月日が流れてなんの因果かあたしは今ミュージシャンとして活動をしている。ふと帰り道に鼻歌まじりに歌う曲は自分たちの曲で、こうしてブログも書いている。ライブに足繁く通ってくれるファンもいる。
そして来月、3/15に1stアルバムを出す。『ジュースごくごく倶楽部の1杯目』。13歳のあたしに聴かすことは能わぬけれど、あの頃のあたしのような人に届く可能性はあるのやもしれない。どう感じるのだろう。時代を越えて、その食指を伸ばしてくれたら、いつかトモダチになれるのかなぁ。

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